産 土

熊本県北部の和水町に蔵を構える花の香酒造。熊本県菊池川流域は2000年以上の水稲文化を誇り、
加藤清正が整備した灌漑設備、阿蘇山の噴火によって堆積した豊かな土壌によって水の都として、
屈指の米どころとして栄えて来ました。高品質の「肥後米」は江戸時代に大阪堂島の米会所で
最高評価を得るなどして、当時中之島に熊本・肥後藩の蔵屋敷があったことから「肥後橋」と
現在にも名を残すほど大阪とも縁が深い地であります。熊本県の在来品種のお米「穂増」「花魁」「香子」の
復活や熊本県の伝統文化である「赤酒」の醸造など、環境保全、文化の継承も酒造りの一環として
取り組んでいます。

銘柄名「産土ubusuna」は花の香酒造の哲学そのものを表しています。
「ここにしかない最高の酒造りを目指す」ために、現当主の6代目神田清隆社長が取り組んだのは
地元に関する理解を深める事でした。地元に関する歴史書や受け継がれてきた文化を徹底的に調べ上げ、
その土地の先人たちに敬意を持ち、哲学を築き上げる。その先に生まれる酒造りの文化は、
その土地特有の個性を持つと共に敬意を払われるものとなります。
日本古来の言葉「産土」に神田社長は出会い、ものを産み出す母体となる土地という意味も持つ
「産土」を花の香酒造の醸造哲学、さらには銘柄に名付けました。
菊池川流域で育てられる無農薬・無肥料米を生酛造り(木桶)にて醸す、銘酒「産土」は
和水町の自然を味わえる唯一無二のお酒です。

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